“現実”の自給自足展
By Keisuke Shimakage
Design Alternative Realities
個別の現実を生起するためのデザイン—。目が見えづらくなっても様々な支援技術を組み合わせたり、他者とのコミュニケーションを粘り強く工夫し続けたりすることで、自らの仕事や生活を構築すること。自らが向き合わざるを得ないことに対してメディアテクノロジーの私的な造形を通じて考えること。カメラやレコーダーを持って散歩をし、新たな都市の見立てを発見し記録すること。また、それを服や空間そして音楽の制作に応用すること。デザインリサーチや社会学の専門化された技法をいち生活者として実践し、複雑な課題に寄り添い続けること。
本展では、このような実践やそれによって生まれた制作物を扱い、企画運営者である島影自身がその実践者と戯れながらワークショップ、公開インタビュー、上映会などを通じてその知や方法論を社会にひらいていく。それによって私たちの「"現実"の自給率」が上がることを願って。
島影圭佑
note.com/keisukeshimakage/m/md5c5eb21fca1
“現実”の自給自足展Feb 18, 2022
Transition
形式:公開上映会+公開レクチャー
入り時間:2022年2月24日(木)14:00
出演者:水野大二郎、大橋香奈
概要:ままならない状況下の生活を記録する。そしてそれを映画として編集する。ここではその映画の上映会と、その実践者であるデザインリサーチャーや社会学者によるレクチャーを行なう。
※本ポッドキャストと本定点映像では、上映会後の公開レクチャーとそれを踏まえての質疑応答部分のみを対象としており、映画本編の上映部分はカットされています。「Transition」の今後の上映情報に関してはこちらのウェブサイトをご参照ください。
Nekoverse, Nawaverse, Shimaverse
形式:非公開インタビュー
入り時間:2022年2月22日(火)19:00
出演者:落合陽一、南條史生
概要:本展の会場になっているギャラリーのオーナーであり、本展の母体となっている事業の運営者の一員であるキュレーターと、計算機自然における土着的な民藝としてメディアアートを読むメディアアーティストに対して、本展で現れた様々な視点を切り口にインタビューを行なう。
個別の現実を立ち上げるために
形式:公開インタビュー
入り時間:2022年2月22日(火)14:00
出演者:秋山孝幸、梶谷真司
概要:目が見えづらくなっていくという自らの身体の変化に合わせて、民主化された情報技術を組み合わせ自らの仕事や生活を構築する実践者にインタビューを行なう。インクルージョンのための哲学を実践する者が聞き手となる。
翻訳するからだ
形式:公開対話
入り時間:2022年2月15日(火)13:00
出演者:ドミニク・チェン、和田夏実、清水淳子
概要:独自の翻訳実践を行なっている人々で集まり、その身体感覚を言葉にしていくと同時にそれをグラフィックレコーディングする。
辺境の教育
形式:公開インタビュー
入り時間:2022/2/21(月)13:30
出演者:角田陽太、金森香、福田敏也
概要:企画を生業とする人を対象とした私塾、アートプロジェクトにおけるエデュケーションプログラム、前線での実践によって生まれた方法論の提供、これら辺境の教育の実践者にインタビューを行なう。
情報工学“研究”の民主化
形式:公開インタビュー
入り時間:2022年2月16日(水)10:00
出演者:加藤淳、菅野裕介
概要:情報技術の民主化を前提に、それを扱う「研究」という型の民主化はいかに可能か。それを実践する情報工学研究者にインタビューを行なう。
多元的なデザイン
形式:公開インタビュー
入り時間:2022年2月14日(月)14:00
出演者:上平崇仁、林園子、濱中直樹、津田和俊
概要:個別の現実を立ち上げるためのデザイン。そのために3Dプリンターなどをはじめとしたデジタルファブリケーションを扱うファブの実践者やデザイン研究者にインタビューを行なう。